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暴れ猫ガイドは狼戦士の溺愛から逃げられない

abareneko guide ha ookamisenshi no dekiai kara nigerarenai

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あらすじ

愛重め狼戦士センチネル×暴れ猫ガイド。喧嘩上等センチネルバースBL!

半年前、狼戦士の集団に「癒やし手(ガイド)」として連れ去られていた猫獣人の若様のレミが、狼戦士と共に重傷を負い帰還した。彼の親友であり兄弟同然に育った猫獣人フィンは、レミがガイドとして特別な力を発揮し、戦闘中の負傷で意識不明となったと聞いて狼戦士に反感を抱く。しかし、狼獣人部隊の隊長代理ゲイルは、フィンにもガイドの素質があると告げレミのように部隊に同行しないかと誘ってきた。レミが自ら村の平和のためにガイド役を引き受けたことを知ったフィンは、葛藤の末、同じく村を守るためゲイルたちと共に戦場へ向かう決意をする。部隊の中でガイドとしての役割や仲間との関係に戸惑いながらも、フィンは自分の力と立場を受け入れ始め、その中で唯一の絆を結ぶ相手として、ゲイルを意識し始めるが…?

作品情報

作品名
暴れ猫ガイドは狼戦士の溺愛から逃げられない
著者
魚形青 
イラスト
北沢きょう 
媒体
小説
出版社
KADOKAWA
レーベル
角川ルビー文庫
発売日
電子発売日
ISBN
9784041163603

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評価数
2
平均
4 / 5
神率
50%

レビュー投稿数1

喧嘩上等! ”猫吸い”狼獣人×負けん気つよつよ猫獣人のセンチネルバース

魚形先生の新刊は、獣人×センチネルバースもの!
センチネルバースの物語、じわじわと増えてきたような気がします。
獣人との掛け合わせは初めてのパターンで、
ワクワクしながら楽しく拝読しました。

タイトルに”溺愛”とありますが、個人的には”溺愛感”はそこまで
強くなかったかな…?と思います;

攻めの狼戦士・ゲイルがすんすんすんすん、
受け君のことを”猫吸い”している描写にはおおいに和みました(*´艸`)

物語の主人公は、森番のお手伝いをする猫獣人・フィン(受け)。

やんちゃで負けん気が強い彼は、狼の傭兵集団の新隊長・ゲイルに
”ガイドの資質がある”と見出されます。

最初は反発するものの共に戦場へ赴く決意をし、
部隊での交流の中で互いに特別な感情が芽生えていきー

と続きます。


このお話ならではの設定としては、

・センチネル獣人は五感が異様に発達しており、
戦いが最高潮に達すると、獣化して”ゾーン”に入ってしまう。
(我を失い、魂が”この世の果て”のような場所へと行ってしまう)

・そんな”ゾーン”に入ったセンチネルを
こちらの世界へ引き戻したり、癒すことができるのが”ガイド”。

・狼獣人のセンチネルのガイドには猫獣人が適していることが多い

・心と体を重ね、互いに唯一無二となったセンチネルとガイドは、
”絆を結ぶ”こともある。
→その場合、ガイドの力は絆を結んだセンチネルにだけ効力を持つようになり、
その力は強大

といったところでしょうか。


設定や物語の展開としてすごく面白いのですが、
細々したところでちょっと何か惜しい、というか
あれっ?と思う部分がところどころあったかも。。

例えば最初の二人の出会いから、フィンがガイドとして
狼戦隊に加わりついていく、と決心するまで。

色々誤解等あって
”絶対に行かない!””俺はガイドじゃない”
なんて言い張っていた割に、
あっさり一緒に行く、と態度を変えたな...?と思ったり。

また終盤、人間に言われるがままに従属していた
獣人族たちが協力して国を取り戻そう!とする場面。

獣人たちの権利の要求を、国王があっさり受け入れるのですが
そこに至るまでの過程がスポっと抜けてるような…!

実際にはじっくりと計画を練り、
ステップを踏んでのことだったのかもしれないのですが、
大団円!となるまでの描写がいやにスムーズというか
あっさり目かつ性急で、あれ?と肩透かし感を味わいました;

それと、もう一つ。。
かねてからフィンを”絆の相手”として狙っており、
終盤部隊を裏切ったブロルについて。

彼がゲイルとの一対一の戦いにおいて、
なぜか”獣化できない”状態に陥るのですが
その理由づけがなんというか、こう...
あまりにも都合いいな、というか、、

”仲間を裏切ること=神との契約を無視したことになる”
ため、獣化ができなくなるー

そんな重大なこと、獣人内でも周知の事実なのではなかろうか、
なぜゲイルは知っていてブロルは知らなかったんだろう??と
首を傾げてしまった部分でした;

そしてそんな裏切り者・ブロルに一緒について行った(行かされた?)
ガイド猫・メローの動機もよく分からず。
↑これは私の読み込みが浅いのかもしれません;


…と、細かい部分で色々「ん?」となる部分はありつつ。。

すんすん、すんすん猫吸いをして癒される大柄な狼獣人・ゲイルと
”絆され猫”になったフィン、二人の恋模様はシンプルに可愛い!✧

年下ツンデレのフィンを甘やかすゲイルの姿を、
できればもっともっと!見たかったな、なんて思いました。

作中に出てくる別カプ、熊獣人×王族の狐獣人カプ、
この二人の馴れ初めが気になります。

電子特典はこの二人のお話かな…?なんて期待したのですが、
違いました;

いつかどこかで、二人のお話が
番外編として読めたりしたらとても嬉しいです☺︎

2

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