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表題作朝と夜の数を、2

小野木正宗 
バツイチ子持ち、29歳 
園田立紀 
社会人、29歳 

同時収録作品朝と夜の数を、2

赤座 
大学時代の友人
園田立紀 
社会人 29歳 

あらすじ

「本当はずっと、優しくしたかったんだ」

祖母の葬儀で約10年ぶりに再会した従兄弟であり、幼馴染の立紀(りつき)と正宗(まさむね)。

四十九日の法要のあと、一晩を共に過ごしたふたりだが、立紀は逃げるようにひとり東京に帰ってしまう。
新たなパートナーとして、一馬との穏やかな関係を望む立紀だったが……?

従兄弟で幼馴染の
切なく苦しい拗らせ両片思い(⁉)BL完結!

書下ろし「その後の一馬の話」あり。

作品情報

作品名
朝と夜の数を、2
著者
吉田美野 
イラスト
あわのすけ 
媒体
小説
サークル
&Me BOOKS<サークル>
ジャンル
オリジナル
電子発売日
4

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萌々

(1)

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中立

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趣味じゃない

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レビュー数
1
得点
4
評価数
1
平均
4 / 5
神率
0%

レビュー投稿数1

やっとブチ切れてくれた安堵

1巻が嘘のように甘々になった2巻。正宗が変わることを決意し、実際に改まったようだが、爽やかなエンディングは逆に不安に。正宗の重く異常な執着と立紀の危うい執着に仄暗さを感じ、もう少しダークな匂わせがあるかと思ってしまった。

昔のことは忘れ、また最初から始めようと言う正宗。その舌の根も乾かぬうちに、嫉妬に狂って乗り込んでくる。そんな横暴を何度も許してやっと、本当にやっと、立紀がブチ切れる。
「何ひとつ言葉にしないくせに」これ、読みながら何度思ったことか。

思いをぶつけ、それに対し反省を見せた正宗に、立紀はあっさり落ちる。結局はずっとお互いに好きだったという話で、言葉が足りなかっただけ。
正宗の間違った第一歩は、立紀の性癖と性指向を変えたらしい。あの強姦がなければ、正宗を愛する今はなかったのかな。

「本当はずっと優しくしたかった」と言う正宗は、続けて「顔を見るとぐちゃぐちゃにしてやりたくなる」と言う。一方立紀は乱暴なセックスが好きになり、正宗の異常性に悦びを感じている。
相手に引き出されたものなのか、これ以上ない相手を得て本性を出せたのか。

ところどころにモラハラとDVの気配を感じたが、それも含めて立紀は正宗を受け入れているよう。お互いに唯一無二の存在なんだろうと思えた。
欲を言えば、チラ見えしていた立紀の妖しい闇部分(マゾっ気?)をもっと突っ込んで読みたかったな。

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