電子限定描き下ろし付き
上京した憧れのお兄さんに会うため勉強を頑張った時点でもう抱いてほしい…
従兄弟への無自覚片思いの半自叙伝にこれは愛だとラベリングされたら筆ボキボキですわそれは。BLにありがち官能小説家への転身を果たし、何とか六畳一間から脱出、しかし生活がだめなあたり私好みのくたびれ感。毎回こういう世話焼き受けには癒やされるんだよなぁー!!
だらしのないおじさんが小綺麗だったこと、部屋がある程度片付いていたこと、長く愛を育むため禁煙始めちゃったところが残念。だらしない喫煙者が好きなので…
年の差、再会、気持ちはわかっているのに余裕がない大人…!持て余す気持ち…!いい…!
本当は好きなのにその気持ちを認められない余裕なし大人、と好きだー!とグイグイいく年下いとこ…。
しかも拗らせた理由がよかったです。
創作物として、書いた物語が実はいとこへの恋心を自覚せざるおえないものになっていて、自分で自分の気持ちを認められない拗らせ方。
冷たくしたり、だらしなくしてガッカリさせたがったり…活路を開いたのは年下いとこの方で、気持ちに応えることで結ばれます。
大学生の割に子供っぽすぎるかなぁと思うところもありましたが、対年上いとこ限定への甘えなのかなと思うとかわいらしいです。
個人的には年上攻めが年下受けを甘やかしに甘やかしまくるのが好きなので溺愛してくれぇ!ともだついてしまいました。
この雰囲気が好きで、単行本になったら買おうと思ってました。
連載を読んでいたのですが、改めて単行本で読むと全体に流れる柔らかな空気感が好きだなぁと。
かわいいかわいい甥っ子と、大人な従兄弟。
惚れるよねー。だってかっこいいですもの。
でも、心の中で自分の邪な気持ちが許せない部分があって。物語の中で、発表した小説のラストも良くて何だかうるっとしました。
そして、一緒に暮らし始めてからぐるぐる考えてた真咲が、真っ直ぐに想いをぶつけてくるところが純真で眩しくて。幸せそうな二人をまたみたいなと思います。
真咲は大学進学で上京し、従兄弟の晴臣と同居します。
真咲は晴臣に幼い頃から憧れていましたが、久しぶりに再会した晴臣はすっかりおじさんになっていました。
晴臣の今の仕事は官能小説を執筆する作家で、その上だらしのない生活を送っています。かつての真咲の憧れたきれいな従兄弟のお兄さんではなくなっていたのです。
真咲と同居するようになってからは、少しずつ晴臣の生活も良くなっていきますが、晴臣はかつては恋愛小説を書いていた小説家でした。
真咲への気持ちに気づいてしまい、地元を自分から離れた晴臣と、晴臣を追いかけてきた真咲は、両片思いの関係です。真咲が幼いときから好きだった気持ちがようやく報われたような気がしました。
歳の差のある年下受けが本当さいっこうに良かったです!
しかも気怠そうなおじさん攻め。と、いっても元が良いのですぐに小綺麗になりますが。そして、こちらの内容がお互いに好き同士なものの、攻めのおじさんの方が、自分のこの執着で受けを縛ってはいけないと思っていて、受けの気持ちを拒絶していく。いろんな葛藤が再会までの間にもたくさんあり。それでいて受けが他の人との接触に嫉妬してしまう。
えちは内容的に最後の方にしかなかったですが満足です!