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きみの隣にいると、幸せが何かわかる気がした。
もう、レビュータイトルどおり
泣けて泣けてしかたなかったです。。
先生の同人誌をお迎えしたものの、実は著作を拝読したことがなく、
手に取ったこちら。
二人の恋愛よりも何よりも、
白木の母親のことがどうしても許せなくて、
読んでいる間中苦しくて( ; ; )
毒親すぎる母親に怒りが湧き、途中ページを閉じて
少し落ち着いてから続きを読みました。
でも、それでも、子供にとっては唯一の親なんですよね...
一ヶ月間、一日一回食事をもらえるようになって
「お母さんが自分を愛してくれるようになった」と思っていたところへの、
許せないあの仕打ち。
泣きました。
そして黒川と再会後、(母親に)連絡先だけは教えているー
と語る落ち着いた白木の表情が胸に刺さって、痛くて悲しかった、、
「きみが半分持っとったんじゃねえ」
「返してね」
このセリフの切なさといったら。
作中、いろんな場面が印象的でしたが
自分にとってはこのシーンが本当に切なくて、美しくて。
結局失敗に終わったけれど、あの数日間の逃避行が、
間違いなく白木の心に光を灯したんだなあ…と。
読み終えてから表紙タイトルを見返したら、
また泣けてきてしまいました。
「半分あげる」ーこの言葉の意味するところ。
半分あげて、返して、またもらって、一つになって…
もうこの先はずっとずーーっと、一緒に心穏やかに過ごしてほしい。
そんなふうに願っています。
★修正:tn白抜き(ライトセーバー)電子シーモア
有馬先生作品初読みです。
白木の背景が辛すぎますが、それに対比するような美しい絵と描写が光ります。
光の面はキラキラしがちだけど地に足着いた内容でよかったです。
黒川の白木のあの状況に遭遇し葛藤しながらも見捨てられないと決断する気持ちが伝わりますし、引き戻されてからの後悔や罪悪感もわかる。
家出中に手をつなぐのもキスする流れも自然でよかったです。ただその後までしちゃうのか〜とは思いましたが。
再会後、白木が自然に告白するのもよかったし、思い違いしていたという黒川もわかる。
黒川の気持ちの整理がつき白木に応えられた時、それまでずっと笑顔だった白木の涙にうるっとしました。
そして黒川の実家で白木が黒川がいいと思った理由を「朝日を一緒に見たいと思えたところ」で黒川が号泣するのにもぐっときました。ずっと抱えていた後悔や罪悪感が拭えた気がしますもんね。
シーモア限定特典の白木は「善悪事象全吸収男」に笑ってしまいました。白木が生きる術でそうなったんだけどユニークな表現だと思いまして。
黒川はどこにでもいる高校生で、同じクラスの白川のことが気になっています。白木は作り笑い、うさんくさそうに笑う高校生で、ともかく不自然なけがが多いのです。
白木が突然高校に来なくなり、気になった黒川が調べていくと、白木の置かれている立場、家でやっていることが判明します。
黒川は思わず白木の手を取って逃げますが、高校生のできることは限られていて、あっさりと帰って来るところは気の毒でした。
良いことも悪いことも一緒になったら共有する、半分ずつ背負っていくのは確かにそうだと思いました。
BLアワードにノミネートされていることから知り、試し読みとあらすじ、設定を読んで気になったので購入。1話からボロボロ泣きました………
腐女子人生を受け→攻めの救済BLで食いつないできている腐女子なので白木の再開後の部屋でのセリフがぶっ刺さりました。
逃避行を糧にして生きている白木と白木のことを救いきれなかったと後悔しながら生きている黒川の人間らしさとそれぞれの持つ違ったかっこよさがたまらなかったです…
続編心の底からお待ちしています…
アワードにノミネートされ今さらレビューを書いてなかったことに気づきの投稿です。
すごく好きで印象深いけどとても辛いから読み直すのに勇気がいる、そんな作品です。
高校生の無謀な逃避行はやっぱり失敗に終わってしまうけど、逃げていたその時間はあまりに青春で眩しくて幸せそうで、、そしてそんな時間が辛い現実に向き合い続けていた白木くんには宝物のような支えになり、一方黒川くんには助けられなかった罪悪感として残ってしまったというのがもうあまりに切なくて切なくて。
そうやって嬉しい思い出と辛い記憶を半分ずつ抱えて再会した2人が幸せになったことが本当に本当に嬉しくて感無量で涙が止まりませんでした。怒涛のような展開で最後にすごく救われる、そんな映画みたいな1冊です。