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あらすじからきゅん♡が期待できる!と思ったら想像以上でした。
小学生の頃から高峰に片想いをしている尚哉。高峰が大好きなお酒を禁酒すると知り、自分も見込みのない片想いをやめようと決心します。しかし、決心したそばから高峰が急接近してきて‥というお話。
コミカルだけど切なさ満載できゅんと胸が痛かった。台詞が良いんですよね〜「どうやったら、好きって気持ちを捨てられるんだろう」とか、温めてきた想いを捨てたいけど捨てられない苦しさに泣きそうで。
2人の紆余曲折のお話に泣いて笑って、とても楽しい1冊でした。オススメです✧*。
尚哉の偏食に共感が溢れる。そんな尚哉に対しての高峰の接し方や対処が、優しいを通り越して神。
高峰の距離の詰め方が強引で、断りにくい性格の尚哉が毎度揺らいでるのが可愛い。
覚悟を決めたシーンで、なぜ告白じゃなくて彼女がいるなんて嘘を選んだのか。反応を窺って好意を見出そうとしたって、反応なんていくらでも誤魔化せるのに、そこで確信しちゃう尚哉、ちょっと早とちりすぎ。
事故告白からの、高峰の溺愛ぶりが箔をつけても〜砂糖より甘い。
尚哉はドがつく程のウブさで、俺が守ってやらなきゃ……ってなるくらい可愛い。
大好きな海野先生の、幼馴染 × 一途な片想いもの。
なんと小学5年生の時から22歳の現在まで、人生の半分の期間を見込みのない片想いをし続けているという…このスペックだけでなんだか泣ける。
や、内容の方も素晴らしく良くて…受けの想いの強さと、攻めの見せる包容力よ。
最高にきゅんとしました。
海野先生の作品は本当に各作品、それぞれキャラの性格は違うのに魅力たっぷりなんですよね。性格は違えど、攻めがほぼ皆素晴らしい包容力を見せてくれるところが本当に大好きです。
なんていうか…”包容力”という言葉で表現するとぼやっと曖昧になってしまうんですけれど、ダメなところも含めて全てするっと自然に愛してくれて、それを言葉で態度できちんと伝えてくれる、安心と信頼の攻め。
簡単なあらすじです。
もうすぐ23歳の誕生日を迎える尚哉(受)。小学5年生の頃から、同級生の高峰にずっと片想いをし続けています。人生の半分を見込みのない片想いに捧げているなんてさすがに”やばい”と思い、この恋を諦めようと決意します。
ところが離れようと密かに決意した時から、なぜか頻繁に高峰から二人で会おうと連絡が入るようになりー
と続くお話。
何が良かったって、小学生時代の給食のエピソード。
尚哉は子供の頃から極端な偏食&少食なんですね。
給食に出されたレバーが食べられない尚哉を気遣い、苦手な食べ物を食べられる物と交換してくれるという、本当になんでもないような小さなエピソードなんですけれども。
海野先生の文章を読むと、ぱあっとその情景が頭に浮かんできて、ああ尚哉はこんなふうに恋に落ちたんだなあ…と腑に落ちて…
なんでもないような日常の一場面が、尚哉目線でキラキラ輝いて見えるんですよね。
読みながら尚哉目線で高峰に恋に落ちたし、全力で尚哉を応援したくなりました。
「何が食べたい?」という一言の、優しい優しい響き。
そんなものに想いを馳せてじーんとした、素敵な作品でした・:*+.
※ネタバレあります
(良い意味で)様子がおかしい攻めが好きな方におすすめです。あらすじを読み、余裕のある攻めがやっと受けの方に目を向け始めるのかなと思いました…が、違いました。
藤生(受け)
小学生の頃から高峰に片想い。諦めようと誘いを断ったり着信拒否したり色々本気で頑張るので、説得力がありました。中途半端にぐずぐずしないことで、展開にも切れ味がでていて良かったです。
高峰(攻め)
様子がおかしい。よく学生時代に彼女がいたなというくらい、小学生の頃から藤生を構いすぎていて堪らなくツボでした。好物を自分で食べるより藤生に食べさせたいって時点でもう…ね。藤生にお願いしてGPSアプリ入れて貰ったほうがいい。
高峰の世話焼きっぷりが普通ではなく、途中何度か藤生の片想いなんだよね?とあらすじを見返しました。特に好きだったポイントは、藤生が離れだしたから高峰が近づきだした訳ではなく、その前にきっかけがあるところです。そして藤生が自分を好きかもと思っても、安全策を取らないのが最高でした。
一章「諦めきれない恋の橋」のスピード感ある展開に対し、二章「完璧な恋人の朝ごはん」は付き合ってからのモダモダがたっぷりでした。藤生の後輩(当て馬ではありません)もいい味だしていて面白かったです。
溺愛執着世話焼き攻め×一途健気少食受け、すごく好きでした。
幼なじみ。
子どものころからの、拗らせた恋心。
そんなワードにビビッときた腐姐さま、超お勧めな1冊です。
大学を卒業し営業職として働き始めた尚哉には、小学生のころからずっと一途に想い続けてきた幼馴染がいる。高峰だ。偏食で小食の尚哉を気遣い、いつも助けてくれた高峰に秘めた恋心を抱いてはいるが、でも彼に想いを告げるつもりはない。
いつものように飲みに行った席で高峰から禁酒を始めたことを聞かされた尚哉は、良いタイミングだとばかりに自分も高峰の恋を終わらせることを決意。けれど、そんな尚哉の少しの変化に高峰は気づき、さらに気に掛けるようになって―?
読んでいて、これは王道の両片想いのお話だな?と読者はすぐに気づくんですよ。でも、当の尚哉は、全く、これっぽちも、全然気づかない。さらに言うと尚哉という青年は非常に豪胆って言うんですかね。美しいビジュアルをしてはいますが、決して儚げでもないし健気さん、という感じの青年ではないので序盤は非常にコミカルに進みます。
が、物語が進むにつれ、尚哉の一途さがブワッと見えてくるわけですよ。そこにワンコさながら尚哉に心を配る高峰くんの描写が被り、なんでさっさとくっつかないんだー!とハラハラしてしまう。
そして、尚哉の偏食という部分。
この「偏食」というバックボーンが、徐々に効いてくる。なぜ偏食になったのか、その理由から、尚哉という男性の中身が見えてくる。序盤コミカル、からのハラハラ、そしてしんみり、と1冊で何度も美味しい作品でした。
高峰くんへの想いは捨てなきゃいけない、もう捨てよう、でも捨てきれない。
高峰くんも尚哉も大人の男性ですが、その恋心がめちゃめちゃ可愛くって萌える。
すれ違う二人のお話、なので濡れ場はかなり少ないです。終盤にやっと、っていう感じ。が、この濡れ場がまた良い…!まっさらさんゆえの尚哉の可愛さといっぱいいっぱいさに悶絶しました。高峰くんに振り回される尚哉、という構図に見えて、実は尚哉に振り回されっぱなしの高峰くん、という非常に可愛らしく、王道の良さが生きた作品だったように思います。